この記事では、退職代行のサービスについて、概要を解説します。
退職代行業者のサービスの概要
退職代行とは、会社を辞める手続きを、自分の代わりに行ってくれるサービスです。
会社を辞める場合、会社ごとの就業規則や、民法(第627条1項など)、労働基準法(第20条など)に基づき、適切な手続きを取る必要があります。また、辞表(退職届)を提出したり、後任への業務の引継ぎや、退職日までの流れを調整したり…といった事もあるでしょう。
ですが、トラブルを抱えており、「二度と会社に行きたくない」「上司の顔も見たくない」という状態の場合、こうした退職手続きを自分で行うのは困難です。
そうした場合に、退職手続きを本人に代わって行ってくれるのが、退職代行業者のサービスとなります。
退職代行はどんな人が利用するのか
退職代行は、次のような方に利用されています。
会社でパワハラやセクハラの被害に遭っている
職場がブラックで、二度と行きたくない
仕事や職場の人間関係など、勤務先が原因でうつ病になってしまった
退職したいが、自分から言い出せる自信が無い
退職しようと辞表を出したが、辞めさせてくれない
残業が長すぎて過労死の危機を感じているが、職場を辞めると言いだせない
退職届を出しに会社に行くのもつらい、できない
…ほかにも、事情があって自分では会社を辞められない人、退職・離職の手続きが困難な人に、退職代行が役立つサービスとなっています。
退職代行サービスはどんな業者が行っている?
退職代行のサービスを提供している業者は、まださほど多くありません。
大まかにわけると、次の2種類があるでしょう。
電話代行業者による、退職の連絡などの代行サービス
弁護士と提携した、退職代行を専門とする業者
どちらにもメリット・デメリットがあるので、一概にどちらが良い・悪いとは言い切れません。
また、一口に「退職代行」といっても、どこまで具体的にサポートしてくれるのかも、業者によって違うでしょう。なかには、必要事項を伝えるだけで、すべての退職手続きを依頼できる業者もあります。
費用とサービス内容など、コストパフォーマンスも考えて比較検討しながら、自分に合った退職代行業者を選びたいですね。