退職後の生活資金やローン返済が不安…借金があると仕事を辞められない?

この記事では、会社を辞めた後の生活資金など、退職後の生活について解説していきます。

当サイトでは退職代行サービスについて、様々な解説を行っていますが、「会社を辞めた後の生活」についても不安がある方が多いのではないでしょうか。

「退職代行で無事に円満退職できたけれど、その後の生活が立ち行かなくなってしまった…」となってしまったら、せっかくブラック企業を脱出できても、本末転倒ですよね。

そこで今回は、退職後の生活、特にお金(生活費)の面について、知っておきたい事をまとめていきます。

退職金、有休消化、失業保険で、しばらくは大丈夫

まず、退職によって得られるお金のことをチェックしておきましょう。

退職金
有休消化(残っている場合)
失業保険

この3つが、退職によって得られるお金と考えられます。
退職代行を利用すると、有利な条件で退職できる事が多くなるため、こうしたお金もしっかり受け取れると期待できます。

なお、失業保険については、会社ではなくハローワークに申請をして受け取る手続きとなります。なお、失業保険は「求職中であること」等の条件もありますが、きちんと利用できるよう、退職代行業者がアフターケアを行ってくれる場合もあります。

退職金、有休消化、失業保険が得られるので、仮に貯金がほとんどない状態で退職しても、すぐ生活に行き詰まる心配は無いでしょう。

ただし、その後も無職(求職中)の期間が長引いてしまうと、生活にいろいろと不安も出てきてしまいますね。

生活の維持にかかるお金(生活費)はどうする?

まず何といっても心配なのが、生活費ではないでしょうか。
よほど貯金のある人でもない限り、“収入がないのに、月々の生活費は掛かる”状態になるのは、不安も大きいでしょう。

節約に努める
可能であれば、実家など親族にお世話になる
なるべく早く次の仕事を見つける

…など、できる限りの対策を講じておきたいところですね。

ただ、あまり心配ばかりしていても、せっかくブラック企業から解放されたのに、日々の暮らしにストレスが溜まるのはよくありません。
無計画な浪費こそ避けたほうが賢明ではありますが、ある程度は「心と体を休めるため」と割り切っておくことも重要でしょう。

退職後にクレジットカードやカードローンの返済が難しくなったら

住宅ローンのほかにも、カードローンやクレジットカードなどの返済が残っている人は、そちらも気になりますよね。

「会社から自爆営業(営業ノルマ達成のために自腹購入)を強要されていた」
「ロクな給料が払われず、生活費がいつも足りない」
「過酷な仕事のストレスから、浪費に走ってしまった」

…など、ブラック企業の被害によって、カードローンやクレジットカードの使い過ぎや、多重債務に陥っている人も、多いのではないでしょうか。

さて、こうしたカードローンやクレジットカードの返済も、「退職して無収入になったから」といって、減額されるものではありません。

むしろ、安易に銀行や消費者金融に相談すると、“収入がなくなった”ことが“信用不安”を窺わせる客観的事実であるとして、契約書の“期限の利益の喪失条項”を理由に、一括返済を請求されてしまう恐れもゼロではありません。

また、返済が難しくなり滞納すれば、

債権回収会社への債権の譲渡譲受
裁判、支払督促などの法的措置
差し押さえ(強制執行)

…といった、大変な事態になってしまいます。

ですので、カードローンやクレジットカードの返済に不安がある場合、退職と同じタイミングで、債務整理の相談もしておいたほうが良いでしょう。

債務整理とは

債務整理とは、各種ローンやクレジットカード等の返済を、減額・免除する手続きです。国の認めた正式な手続きであり、踏み倒しや夜逃げとは全く違います。

有名な「自己破産」のほか、「個人再生」「任意整理」といった種類があります。

任意整理 任意の債務について、今後の金利・利息をカットし(これを将来利息のカットという)、残りの元金のみを3~5年をかけて、負担がない金額で返済していく手続きです。
個人再生 すべての借金を原則5分の1程度に圧縮減額し、3~5年かけて返済していく手続きです。
減額後の返済には任意整理同様、将来利息はカットされます。
自己破産 原則として、すべての借金が免責されます。

※債務整理を行っても、転職や採用試験に影響が出ることは、基本的にありません。

★奨学金の返還、家賃滞納なども、債務整理で解決が期待できます

カードローンやクレジットカードなどのほか、次のような返済も、債務整理の対象に含めることができます。

  • 奨学金の返還
  • 家賃滞納
  • 携帯電話料金の滞納
  • 医療費の滞納
  • エステローンやメディカルローンなど
  • 自動車ローンや住宅ローン
  • 店頭分割払いなど、その他の返済

債務整理をした場合「現在の借金がいくら減るのか」シミュレーションしてくれる無料のサービスを次のページにまとめてあります。

借金減額診断、借金減額シミュレーターで返済がどれだけ減るか調べよう! | 債務整理ジャーナル
借金を減らしたい!そんな人にオススメな借金減額シミュレーターや借金減額チェッカーなど、無料・匿名で利用できる借金減額診断をまとめました。評判は?口コミは?信頼できるか?怪しくないのか?仕組みや信頼性についても解説します。

うつ病などで早期の転職・再就職が難しい場合、福祉の利用も検討を

ブラック企業の被害に遭っていると、自分で思っている以上に、心と体にダメージが蓄積しているものです。まさか自分が…と思うかもしれませんが、うつ病などにかかっている恐れもあります。

そうした場合、早期の転職・再就職は難しくなるため、福祉の利用も検討したほうが良いでしょう。

有名な「生活保護」のほか、「生活福祉資金貸付制度」などもあるため、こうした福祉サービスや公的支援についても、知っておくと安心です。

政府の「生活困窮者自立支援制度」

暮らしに困った時に助けてもらえる制度は、「生活保護」「生活福祉資金貸付制度」などをはじめとし、様々な仕組みが整っています。

ただ、仕組みがどれも複雑で種類も多いため、どんな制度を利用すれば良いのか、利用できるのか…といった点で、わかりにくさもあります。

そのため、まずは政府の「生活困窮者自立支援制度」をチェックしてみると良いでしょう。生活に困った人に対し、包括的な支援を行う制度として、平成27年よりスタートした比較的新しい制度です。

生活困窮者自立支援制度 政府広報オンライン

また、具体的に支援を受けたい場合、自治体の窓口や、地域の民生委員などに相談してみましょう。

仕事を辞めても、生活できます

ブラック労働、セクハラ、パワハラ、過労、鬱…。
どんな理由で仕事を辞めても、生活ができなくなる事はありません。

日本には、さまざまな支援制度が整っています。
また、「新卒至上主義」の風潮も近年は変わりつつあります。さらに今は未曽有の人手不足で、どの業界も困っています。再就職も、一昔前とは見違えるほどスムーズになっています。

「仕事を辞めたら生活できなくなる」と思い込んでしまうのは、“奴隷・社畜”を手放したくないブラック企業の思うつぼです。

“借金”を使って従業員を社畜・奴隷にするのも、ブラック企業の手口
カードローンやクレジットカード、住宅ローンや自動車ローンなど、“借金”を口実にするのも、ブラック企業の“社畜化”の手口です。

「おまえ、まだ住宅ローンが残ってるんだろう?辞めたらローンが払えなくなるぞ」

こんな風に、“親身なアドバイス”を装って、従業員を“逃がさない”わけです。

さらに悪質になると、「自爆(自腹)営業」でカードローンやクレジットカードの多重債務に追い込み、「借金があるから仕事を辞められない」と思い込ませる手口もあります。

ですが実際には、今回ご紹介したように、借金が返せなくなっても、任意売却や債務整理といった解決方法があります。
こうした事を知っておくだけでも、ブラック企業の「借金があるからやめられないだろう?」という脅しに、屈しなくなります。

自分の身を守るためにも、債務整理など、必要な知識を身に着けておきたいですね。

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